2019年9月20日 伝統芸能「香美町の三番叟」が奉納されます!

「香美町の三番叟」が10月の秋祭りで奉納されます。

各地区の10月の秋祭りで奉納されます!

香美町香住区内の6カ所(一日市、香住、森、下浜、訓谷、沖浦)と小代区内の1カ所(新屋)の合計7カ所で伝承されている「香美町の三番叟」が10月の秋祭りで奉納されます。
「香美町の三番叟」は秋祭りの神事として「天下泰平、国土安穏、長久円満息災延命」などを祈願し「踏子」と呼ばれる「千歳(せんざい)」「翁(おきな)」「黒木尉(くろきじょう)
の三役が謡手、鼓、笛、拍子木のリズムに合わせて舞を奉納します。

「香美町の三番叟」は室町時代から始まったとされ、町内7カ所で伝承される県下でも濃密な地域です。

■「三番叟」とは

三番叟は三番猿楽という言葉で方固めという四方へ向かって大地を踏み固める悪魔払いの呪術であったようで室町時代より始まったとされています。
三番叟は「舞う」ではなく「踏む」と言っているのは、そうした踏み鎮めの祈祷のなごりと考えられています。

平成30年3月に兵庫県指定重要無形民俗文化財に指定されました

■「香美町の三番叟」の特徴

香美町には香住区内の6カ所(一日市、香住、森、下浜、訓谷、沖浦)と小代区内の1カ所(新屋)の合計7カ所で三番叟が伝承され毎年10月に行われる秋祭りで奉納されています(所要時間は約45分~1時間30分程度)
三番叟は一般的には「さんばそう」と言うが香住区では「さんばんそう」と言っています。
香住区内の三番叟は能楽の流れをくむ三番叟で小代区内の三番叟は歌舞伎の三番叟を伝える寿式三番叟となっています。
香美町の三番叟は近世にこの地で流行した村芝居、農村歌舞伎の影響が大きく能の影響も受けています。
踏子は少年が務めるところが多く、少子高齢化の中で伝承が危ぶまれた時期もありましたが昭和40年代から平成20年代にかけて保存会が結成され鳴り物や謡の伝承にも大きな役割を果たしています。

■香住三番叟について

「香美町の三番叟」の1つ「香住三番叟」は10月5日(土)の香住神社の秋季例大祭で奉納されます。
香住三番叟の特徴は踏子の三人は中学1年生の男子が務めます(今年は少子化のため、 三人のうち一人は昨年も務めた子どもが踏子を務めます)。
8月の下旬から香住三番叟実行委員会の指導のもと約1カ月の稽古を行い、10月5日の秋季例大祭で三番叟を奉納します。
また前日の10月4日(金)には朝9時ごろから夜7時過ぎまで香住自治区長や香住神社代表総代、踏み子をはじめ新築や出産、商売繁盛などの祝い事のある家で三番叟を奉納する「町周り」が行われます(所要時間は1軒約30分程度です)。

室町時代から始まったとされ町内7カ所で伝承されている

■令和元年度の日程

訓谷三番叟 沖野神社境内芝居堂 宵宮 10月1日(火)午後7時30分~
本宮 10月2日(水)午後1時15分~
下浜三番叟 帝釈寺境内薬師堂 宵宮 10月4日(金)午後7時~
本宮 10月5日(土)午後2時~
香住三番叟 香住公民館横駐車場 本宮 10月5日(土)午後3時~
森三番叟 森会館 宵宮 10月5日(土)午後6時30分~
本宮 10月6日(日)午後3時~
一日市三番叟 消防格納庫横広場 本宮 10月6日(日)午後3時30分~
沖浦三番叟 大放神社境内芝居堂 宵宮 10月6日(日)午後7時~
本宮 10月7日(月)午後3時~
新屋壽式三番叟 ロマンの郷えいのう館 本宮 10月22日(火)午後7時~

 

この秋の旅企画などございましたら、ご取材につきましてご検討いただきますようよろしくお願いいたします。
なお実際に取材に入っていただける場合には、より詳細な情報提供、スケジュール調整、撮影アテンドなど地元調整を含めた最大限のご協力をさせていただきますので何なりと香美町役場神戸営業所 木原までお問い合わせく ださい。

 

プレスリリース
令和元年 香美町の三番叟